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【クロム・マグナIV 片恋ラプソディ】エピソード05「真の硬派の代名詞 ヴォルフ」

クロマグ4エピソードヴォルフ1

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クロマグ4エピソードヴォルフ2

「……私、そろそろ生徒会室に戻る。途中で出てきちゃったから」

「おう、がんばれよ」

「ええ」
黒髪をたなびかせながら去っていくリンカの背中を見送りながら、
ヴォルフは赤く染まりかけた空を見て目を細めた。
遠くの空を優雅に泳ぐ雲は、どんどん東へと流れていく。

手の届かない場所にあるものが、
時間という大きな流れに動かされていくようで、
ヴォルフはその景色を見て一つ舌打ちをした。

「……もう、あんな馬鹿騒ぎする時間も、あんまりねえんだよな」
自分の制服の裾にじゃれつく猫を撫でながら、彼はそう小さく呟く。
学校という場所に居る以上、最後に行き着く先は決まっていた。

その場所の名は「卒業」。

そしてその時が来れば、
このクロム・マグナ魔道学園に居る人間たちは、
あらゆる意味で違う道を歩き出す。

――ここを出れば敵同士になるかもしれねぇしな。
自分で言った言葉に、ヴォルフは嫌気が差した。
隣で笑い合っていた人間たちと、立つ場所が違うというだけで
生命を賭して争わなければならないなんて、馬鹿げている。

だが、この世界に、そしてこの学園に居る以上、
その未来からは逃れられないことを、
誰よりもヴォルフは承知し抜いていた。

――コレ以上誰かに踏み込む勇気は、俺にはねぇよ。

リンカに言ったこの言葉には、言葉以上の意味があった。
誰かに踏み込まない代わりに、誰にも踏み込ませない。
動物たちに囲まれ、寂しさとは無縁であると思われた彼は、
誰よりも孤独で、寂しがり屋だった。

(失っちまうことがわかってて、
 大事なモンを作るほど……俺はまだ強くねぇよ)
心のなかでそう呟き、ヴォルフは猫を抱き上げ立ち上がる。

「お前くらいは、俺の隣にいてくれよな」

「わたしも隣にいるよ、ヴォルフ先輩」
明るい声が、隣から聞こえる。

振り向けば、そこには見慣れた笑顔があった。

「……ああ、卒業までは、頼むぜ。シャーリー」

「えへへー、頼りにされます!」
ニッコリと笑う後輩の頭をポンポン、と叩きながら、
ヴォルフは歩き出した。

たまには、誰かが近くに居るのも悪くないかもしれない、
と思いながら。
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2014年1月15日に黒ウィズデビュー
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